ライティングの草原 EPISODE 04
読者に話しかける書き方
読者に話しかける書き方
「あなたへ」の一人称
同じ内容でも、「皆様へ」と書くか「あなたへ」と書くかで、届き方はまるで変わります。文章の距離感を自分で選べるようになりましょう。
「皆様」は誰でもない
Webページは大勢が見るものですが、読んでいる瞬間は、いつも1人です。画面の前の1人に向かって「あなた」と話しかける文章は、読者の中で「自分への手紙」に変わります。浜辺で決めた「たった1人」が、ここでも効いてくるのです。
距離が縮まる言い換え
- 「皆様のご来店をお待ちしております」→「あなたのご来店を、楽しみにしています」
- 「お客様各位にお知らせします」→「いつも来てくださるあなたに、お知らせです」
- 「初心者の方でも安心です」→「はじめてでも大丈夫。となりでお手伝いします」
ハムちゃん手紙って、宛名があるから嬉しいんだよね。「みんなへ」の手紙より「きみへ」の手紙。文章も同じなんだ。
敬語は「ていねい」と「よそよそしい」の間で
話しかける文章の敵は、かたすぎる敬語です。「〜でございます」「〜いただけますと幸いです」が続くと、距離はどんどん開きます。目安は、お店でお客さんと実際に話すときの言葉。声に出して読んで、接客中の自分が言わない言い回しは、書き言葉でも使わない。これだけで文章に体温が戻ります。
ハムちゃんAIに文章を頼むと敬語が過剰になりがちだから、指示書に「接客のときの話し言葉ぐらいのていねいさで」って書いておくといいよ!
きょうのまとめ
- 読んでいる瞬間はいつも1人。「あなた」に話しかける
- かたすぎる敬語は距離を開く。接客中に使う言葉が目安
- 声に出して読み、接客中の自分が言わない言い回しは直す